過去問クエスト行政法(過去問)★★★☆☆2019年度
行政裁量に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。
選択肢
- 行政裁量がある場合、裁判所は行政庁の判断を一切審査することができない。
- ✓羁束裁量(法規裁量)の場合、行政庁に裁量の余地はなく、裁判所は法律の解釈・適用を全面的に審査できる。
- 自由裁量(便宜裁量)の場合、裁判所は裁量権の逸脱・濫用があっても審査することができない。
- 裁量権の行使が社会観念上著しく妥当を欠く場合であっても、法律に明文の規定がない限り違法とはならない。
- 自由裁量(便宜裁量)の領域においては、裁判所は裁量権の逸脱・濫用の有無についても審査することができない。
解説
羁束裁量(法規裁量)は法律要件の解釈・適用に関する裁量であり、裁判所が全面的に審査できる。aは誤り(自由裁量でも裁量権の逸脱・濫用は審査対象)。cは誤り(行政事件訴訟法30条は裁量権の逸脱・濫用を違法とする)。dは誤り(裁量権の逸脱・濫用は条文上明示されなくても違法)。
ポイント
行訴法30条:裁量権の逸脱・濫用は違法。羁束裁量は全面審査、自由裁量は逸脱・濫用のみ審査。
ひっかけポイント
自由裁量は司法審査が全く及ばないと誤解しやすい。裁量権の逸脱・濫用は違法として審査される。
Source
- [条文] 行政事件訴訟法第30条
e-Gov法令検索 · 2026-06-15 · リンク
更新日: 2026-06-15 · 法令基準日: 2026-04-01