過去問クエスト行政法(過去問)★★★☆☆2019年度
法律による行政の原理(法治主義)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
- 法律の法規創造力の原則とは、行政機関は法律の根拠がなくても国民の権利を制限できるという原則である。
- ✓法律の優位の原則とは、行政活動は法律に違反してはならないという原則であり、すべての行政活動に適用される。
- 法律の留保の原則とは、すべての行政活動に法律の根拠が必要であるという原則であり、例外はない。
- 侵害留保説によれば、給付行政には法律の根拠は必要なく、行政機関は自由に給付を行うことができる。
- 法律の留保の原則について、権力留保説は全ての行政活動に法律の根拠を要求する立場である。
解説
法律の優位の原則は、すべての行政活動が法律に違反してはならないという原則であり、例外なく全行政活動に及ぶ。aは誤り(法律の法規創造力の原則は法規命令は議会の法律によって創造されるという意味)。cは誤り(法律の留保原則には諸学説があり、侵害留保説など適用範囲は争いがある)。dは誤り(侵害留保説は侵害行政に限って法律の根拠を要求するが、給付行政も一定の法律根拠が求められることが多い)。
ポイント
法律の優位:すべての行政活動に適用(違反禁止)。法律の留保:学説により適用範囲が異なる。
ひっかけポイント
法律の優位と法律の留保を混同しやすい。優位は全行政に、留保は適用範囲に争いがある。
Source
- [書籍] 行政法概説Ⅰ(第7版)
有斐閣 · 2026-06-15
更新日: 2026-06-15 · 法令基準日: 2026-04-01