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過去問クエスト民法(過去問)★★★☆☆2021年度

民法における占有権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

  • 占有権は占有の意思(所持の意思)のみによって取得され、現実の所持は不要である。
  • 善意の占有者は、占有物から生じる果実を取得することができるが、悪意の占有者はこれを取得できず返還しなければならない。
  • 占有者が占有を侵奪された場合、占有回収の訴えは1年以内に提起しなければならないが、侵奪者の特定承継人に対しては常に提起できない。
  • 占有権は所持という事実状態を保護するものであるため、正当な権原の有無は占有の成否に影響しない。
  • 占有回収の訴えは、占有を侵奪された時から1年を経過した後でも、いつでも提起することができる。

解説

民法189条1項は「善意の占有者は、占有物から生ずる果実を取得する」と規定し、190条1項は「悪意の占有者は、果実を返還し、かつ、すでに消費し、過失によって損傷し、又は収取を怠った果実の代価を償還する義務を負う」と規定する。aは誤り(占有権は現実の所持が必要)。cは誤り(侵奪者の悪意の特定承継人には提起できる)。dは誤りではないが最も正確な記述はb。

ポイント

善意占有者:果実取得権あり(189条)。悪意占有者:果実返還義務+損害賠償(190条)。占有の善意・悪意で果実の扱いが異なる。

ひっかけポイント

占有者の善意・悪意に関係なく果実は取得できると誤解しやすい。悪意占有者は果実を返還しなければならない。

Source

  • [条文] 民法第189条・第190条
    e-Gov法令検索 · 2026-06-15 · リンク

更新日: 2026-06-15 · 法令基準日: 2026-04-01