過去問クエスト憲法(過去問)★★★★☆2023年度
薬事法距離制限違憲判決(最大判昭和50年4月30日)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
- 最高裁は、薬局開設の距離制限規定(薬局等の間の距離制限)は消極目的規制(社会的弊害の防止)であるから、明白性の原則(合理性の基準)で審査し合憲とした。
- 最高裁は、薬局開設の距離制限は積極目的規制(社会政策・経済政策)であるから、厳格な合理性の基準(LRA)で審査し違憲とした。
- ✓最高裁は、薬局の許可制自体は合憲だが、距離制限規定は消極目的規制に当たるにもかかわらず必要性・合理性が認められないとして違憲とした。
- 最高裁は、薬局開設の距離制限は憲法22条の職業選択の自由を制限するものではなく、別の人権条項に違反するとした。
- 薬事法距離制限違憲判決は、距離制限規定を積極目的規制と性格づけ、明白性の原則により違憲と判断した。
解説
最大判昭和50年4月30日(薬事法距離制限違憲判決)は、薬局の許可制自体は合憲としつつ、距離制限規定(競合薬局の距離制限)は消極目的規制(国民の生命・健康に対する危険防止)に当たるが、その必要性・合理性が認められないとして、職業選択の自由を保障する憲法22条1項に違反すると判示した(消極目的規制に対して厳格な合理性の基準を適用)。
ポイント
薬事法距離制限違憲判決:消極目的規制→厳格な合理性基準→必要性・合理性なし→違憲。許可制自体は合憲。22条違反。
ひっかけポイント
距離制限を積極目的規制と誤解しやすい。判例は消極目的規制(危険防止)と認定し、その上で必要性合理性がないとして違憲とした。
Source
- [判例] 最大判昭和50年4月30日(薬事法距離制限違憲判決)
最高裁判所 · 2026-06-15 · リンク
更新日: 2026-06-15 · 法令基準日: 2026-04-01